衣川晃弘大先生「21世紀を幸せに生きる」第12巻より
2019年(令和2年)3月1日 ベストグループ道央・道南一日研修 ③
会社が潰れかけた時期が、四十一歳から三年間ありました。会社が潰れかけて、会社の財を全部、無くしました。その時に、「自分の心が汚くなったから潰れかけた」と気づいたのです。普通、会社が潰れかけた時にそのように思う経営者は、少ないと思います。
私たちは心に支配されているのです。心は四つあります。失敗者の心はネガティブで、黒い心です(鈍性(どんせい))。私は、会社が潰れかけた三年間、この鈍性の黒い心に支配されたのです。
一時的成功者の心は赤い心です(激(げき)性(せい))。赤い心の人は損得が強いのです。私は、「俺は偉い」と思って高慢になった時に、会社が潰れかけたのです。
黒い心の人は、損得の分からない人です。だから、黒い心の人は失敗を繰り返すのです。この黒い心と赤い心は、物質の魅力に負ける悪い心です。しかし、白い心(浄性(じょうせい))の人は、損得で動きません。
白い心の人だけが、真の成功者になることができるのです。損得、善悪、正邪を乗り越えると、何があっても心が揺れなくなるのです。
「社会や人類のお役に立ちたい。一度しかない人生を素晴らしいものにしたい」という白い心の人だけが、命や偉大なる存在を理解できるように創られているのです。
しかし、人間は物質の魅力に負けると見えない存在を忘れ、見えるもの(物質)に人生を懸けるようになるのです。白い心(浄性)の人だけが、見えない存在を信じることができるのです。