ベストグループ 見聞会講話集

衣川晃弘大先生「21世紀を幸せに生きる」第12巻より

2019年(令和元年)11月17日 ベストグループ北関東一日研修 ①

おはようございます。皆さんは、何のために生きておられますか。毎日、毎日を一生懸命に生きている人もいれば、あてもなく、目的もなく生きている人もいれば、体や心を病んでおられる人もいれば、家庭や仕事などで多くの問題を抱えている人もいるでしょう。この人たちを見て「これが人間なのだ」といつも思います。

私には悩みがありません。私は男性女性関係なく、少しだけ人から好意を持っていただけるのです。それは、私が皆さんの幸せを考えて動き、自分の利を考えていないからだと思います。自分の利を考えないから、皆さんが寄ってきて下さるのだろうと思うのです。

今日は、料理人の方がお越しになっています。料理人は料理の腕が良いのが一番でしょう。しかし、お客様が料理の良(よ)し悪(あ)しを判断されるのです。料理を出される方のお気持ちで、お客様は「おいしいなぁ」とか、「来て良かったなぁ」と思うのではないですか。つまり、料理の良し悪しというのは、料理を作る方の心次第ではないかと思っているのです。

私はインドへ行って二十六年間、料理の大切さも学んできました。もちろん、原料が新鮮であることが大事です。そして、料理を作る方の心がもっと大事だと学びました。

料理人が怒りの心で作った料理を食べても、何かおいしく感じないのです。心配、不安の心のある方の作った料理を食べても、何かおいしく感じないのです。しかし、本当に幸せな方が作った料理を食べると、とてもおいしいのです。

つまり、一番大事なのは料理人の人柄だろうと思います。もちろん、材料も大事です。しかし、その材料を活かすのも、その方の人格だろうと思います。もしも私が事業で成功させていただいたとしたら、この人格が一番大事だと思って、ずっとやってきたからだと思います。

だから、人格者を育てることが企業の役割だと思いました。「人格の素晴らしい方を育てることが事業家精神である」と思い、三十五歳で三つ目の会社を作らせていただくと、あっという間に成功させていただきました。

人を育てるのは本当に難しいのです。生まれながらに備わった性格を、どうして簡単に変えることができるのですか。

ベストグループを創らせていただいたのは、私の意志で創ったのではないのです。私の愛する御方(おかた)のご意志なのです。私の愛する御方は、インドでは最高の御方と言われています。

偉大なる存在には、種類があるのです。宇宙を創られた「主(しゅ)」という存在や、山の神、木の神、岩の神といった自然界の神々などの種類があるのです。人間の肉体に入った神を「命」と言うのです。

命と体とは別物です。ところが今の方々は、体が命と言う方が多いのです。この命と体の関係を車にたとえると、ガソリンは車の燃料です。人間の体で言えば、食べ物のことです。車のエンジンは、オイルがないと錆びます。